バラはとっても丈夫な植物。
めったなことでは枯れませんが、これだけは注意したい!という害虫がいます。
それは、カミキリムシの幼虫です。
カミキリムシの幼虫テッポウムシにご用心
カミキリムシの幼虫は「テッポウムシ」とも呼ばれます。
夏の間に成虫がバラの株もとに産卵し幹の中を1~2年かけてトンネル状に食害します。
幹の中を食害するため、株のダメージは絶大、回復するのにも時間がかかり、最悪枯れてしまうことも多いです。
テッポウムシを見つけるには
テッポウムシは幹の中を食害するため、外からその姿を確認することは難しく、なぜか花が咲かない、樹勢が落ちてきた、など異変に気が付くと時すでに遅く、株もとを食い荒らされた後であとはもう枯れるのを待つのみ。。なんてことにもなりかねません。
異変に気が付いたらるべく早い段階でテッポウムシの存在を疑いましょう。
テッポウムシがいる株もとにはその侵入口からおがくずのような虫糞と木くずの混ざったものが出ています。
↓いつもはこんなにきれいに咲いてくれていたピエールドゥロンサールが。。
なぜかうまく咲いてくれない。。。
と思って株もとを確かめてみたらやっぱり!
おがくずのようなものが株もとを覆っています。
テッポウムシを退治する
針金で刺して殺す
おがくずのようなものを取り除き、テッポウムシの侵入口を探します。
そこから針金を差し込みテッポウムシに突き刺して殺します。
↓立派な太い幹がすっかり中身を食害されて、空洞からテッポウムシが出てきました。
都会育ちの私には少々厳しい画像です。少しぼかしておきました(^-^;
穴からテッポウムシ専用の殺虫剤を注入する
侵入口から専用殺虫剤を注入する。
虫が苦手な方はこの方法が現実的かもしれません。
ただどこにいるかわからないテッポウムシに薬剤が届いているか確かめるすべがないので、後日、侵入口から新しい虫糞が出ていないか経過を観察する必要があります。
バラに異変がないかいつも目を光らせておく
テッポウムシは大木で古株のバラに入ることが多いです。
毎年楽しませてくれていた大木のバラが枯れてしまってはショックも大きいものです。
「あれ、いつもと違う」と思ったらすぐに色々な可能性を疑います。
テッポウムシに限らず、バラの基本は早期発見早期対処がどんな薬剤よりも効果的です。
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