世界中から愛されるバラ ピエールドゥロンサール
バラを育てている人なら誰もが憧れるバラ、ピエールドゥロンサール。
このバラを一目見て心奪われバラを始めた人も少なくないでしょう。
大輪で華やか、大らかに伸びた枝にこぼれんばかりに花をつけ、見るものを圧倒する景色を作ってくれます。
人気の秘密 ピエールドゥロンサールの魅力とその生かし方
少しクリームがかったホワイトに、中心からのるピンクのグラデーション。
アンティークタッチの花色は上品な雰囲気にも、逆にカジュアルな雰囲気にも見て取れます。
一季咲ゆえの多花性で、大きな株にこぼれるように咲く花姿は見とれてしまうほど。
花もちが良く、花びらが落ちて散ることがないので、天候にかかわらず長く花を楽しめます。
日当たりがいいところで育てると花弁中心のピンクが濃く出て、外弁とのグラデーションがはっきりして魅力的な花になります。
強健で育てやすく、棘も少なめで誘引しやすい、使いやすい品種です。
おおらかにつるバラとして育てる
ピエールドゥロンサールは壁面、フェンス仕立てでその魅力を最大限発揮できるでしょう。
日当たりのいい場所で思い切り大きく育て、広い壁面に扇状につるを誘引します。
少し目線の上の方に誘引すると、少しうつむき加減の花を下から見上げるような恰好になり、こぼれるように咲くバラを楽しむことが出来ます。
短く切ってブッシュ仕立てにしても咲く
大きな壁面がなく、アーチやオベリスクにに誘引したいときは
冬の剪定時、アーチやオベリスクの大きさに合わせて生育を制限、コントロールする必要があります。
時がたつにつれ、株は大きくなっていきますので、どうしても短く切り詰める形になってしまいますが、たとえブッシュ仕立てに短く切ってしまってもきちんと花を咲かせてくれる優秀な品種です。
ピエールドゥロンサールのデメリット
これだけ素晴らしいピエールドゥロンサールですが、香りがあまりないところが欠点です。
これだけの外見で、香りがないとはすごいギャップですが、「香りがないからピエールを選ばない」という人にはあまり出会ったことがありません。
やはりそれを上回る魅力があるのでしょうね。
一季咲で株が大きくなりすぎるところも、お迎えする前に考慮したいポイントです。
ピエールの魅力そのままに ブランピエールドゥロンサール
ピエールドゥロンサールの白バラ版ブランピエールドゥロンサールがあるのはご存じですか?
「ブラン」とはフランス語で「白い」という意味です。
ピエールドゥロンサールはあまりにも有名ですが、ブランは意外と知られていなく持っている人も少ないイメージですが、ピエールの素晴らしい性質そのままの、素晴らしい白バラです。
純白というより少しクリームがかかったオフホワイトで、うっすらと中心にピンクのニュアンスがあるのが特徴です。
蕾が少し緑色がかっているところも可愛いですね。
ルージュピエールドゥロンサール
ピエールの種類には本家のピンク、ブランのほかに、ルージュもあります。
ルージュとはフランス語で「赤」という意味、ピエールの赤バラです。
しかしこのルージュ、ほかの2種とは違って、血のつながりはありません。
名前を冠しているだけなので、ピエールの性質とは異なる点が多数あります。
まず大きく違うのが四季咲きであることです。
他の2種と比べると香りもあります。
深紅というよりはクリムゾンレッドに近く、花びらがぎゅぎゅっと詰まったゴージャスな花を咲かせます。
注意したいのはボーリングしやすいこと。
ボーリングとは、つぼみのまま開かずに朽ちてしまうことです。
日当たりを確保できなかったり肥料をあげすぎるとボーリングしやすい傾向にあります。
それさえ注意すれば素晴らしい花を咲かせてくれるルージュピエールドゥロンサール。
それぞれ3姉妹の魅力の違いを楽しんでみてくださいね。
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