地植えでも鉢植えでも楽しめるバラ栽培。
どちらがいいということはなく、やはりそれぞれメリットとデメリットがあります。
地植えの魅力
地植えにした時の魅力はそのダイナミックさ!
大地に根を張り、悠々と枝を伸ばした先に咲きこぼれる自然本来の花姿は誰をも魅了することでしょう。
都会に暮らし、十分なスペースを確保できない人々は、地植えはそれだけで大きな魅力となりえます。
↑ ローズセクション5月の様子
住宅街の一軒家を大型のつるバラで覆っています。
建物の周りのわずかな隙間を利用して植込んでいます。
鉢植えの魅力
鉢植えの魅力はなんといっても、どこでもできること!
日当たりさえ確保できれば、マンションのベランダや玄関ポーチ、土のないところどこでもできます。
装飾性の高い鉢に植え込めばそれだけで素敵なエクステリアになります。
それに地植えに比べ、管理がしやすいこともあげられます。
バラにとってポピュラーな病気、黒星病は雨によって引き起こされるので、雨の当たらないところへ移動させたり、軒下で管理することでバラ栽培はより簡単になります。
いつも目が行き届くことで結果的に花付きが良くなり、四季咲きの品種などは鉢植えで管理するのをおススメしたいくらいです。
それぞれのデメリット
●地植えのデメリット
地植えでは、そのダイナミックさが魅力でしたが、自分の手の届かないところまで大きくなると管理が難しくなります。
病害虫の被害も広範囲に及ぶため、結果的に放置してしまい、四季咲きの品種であっても春のあと、花が見られない、なんてことになりがちです。
●鉢植えのデメリット
鉢植えの場合は、冬以外毎日の水やりが必要です。
年間を通して施肥、剪定など管理していくことになるので、管理しやすくはあっても「手間がかからない」という意味ではありません。
それぞれのメリットをいかして
これまでの話をふまえて、それぞれ一長一短があるということがおわかりいただけたと思います。
どちらの方がいいということはなく、それぞれの環境にフィットする選択が大事です。
下の写真のように地植えのバラで背景をつくり、鉢で高さを出したりアクセントにするなど、地植えと鉢植えを組み合わせることでより表情のある庭を作りだすことができます。
一季咲きのつるバラを地植えで、四季咲きの木立を鉢で、それぞれの特徴をふまえて植え分けるとより良いでしょう。
屋根のあるマンションのベランダは、病害虫の被害が少ないため、実はもっとも簡単にバラ栽培ができると思っています。
12号以上の鉢につるバラを植え込めば、ある程度は大きくなってくれるので地植えのダイナミックさを少しだけですが味わうことも出来ますよ。
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