バラの季節は春だけじゃない 年中咲く四季咲きのバラ
素晴らしく整ったお顔で咲いているのは「ジュビレドゥプリンスドゥモナコ」。
なんとこれ、春ではなく梅雨の時期に咲いた2番花なんですよ!
そしてこのバラを咲かせたのはこの春初めてバラをお迎えしたという初心者のお客さま。
初めてでもきちんとした管理と愛情で1年中バラの花を楽しむことが出来ます。
バラの2番花をきれいに咲かせるには?
バラは春だけでなく、1年中繰り返し花を咲かせてくれる四季咲き品種というものがあります。
春以外にきれいに咲かせるにはいくつかポイントがあります。
バラの2番花の咲く時期
春に咲いた花がらを摘み、そこから新芽が出てその1カ月半後に2番花が咲きます。
目安としては6月中旬から7月初旬です。
梅雨時期で湿度も気温も高くバラにとっては病害虫の影響を受けやすく花をきれいに咲かせるには適切な管理が必要になります。
病害虫管理をして葉を落とさないように注意する
この季節葉を落としやすい理由として特に要注意なのはこの2つ
- 黒星病
- ハダニ
黒星病は葉に黒い斑点が出て、やがて黄変して落葉してしまいます。
雨に当たって、長時間葉が濡れたままになってしまうことで発症するので
雨に当たらないように軒下で管理するか、こまめな消毒を行います。
ハダニは小さなクモの仲間の害虫で、みずみずしかった葉がすすけて乾燥したようになります。
全体に広がるとやはり落葉してしまいます。
広がらないようにするには水が苦手なので葉裏に定期的にシャワーをしてあげるか
被害が大きい場合は専用の殺ダニ剤で対処します。
花びらを汚さずきれいに咲かせるには?
春とは違い、気温が高い2番花の季節では
そのまま花を咲かせてしまうと、花びらが茶色く汚れてきれいに咲かない場合があります。
主に考えられる原因は
- スリップス
- 雨に当たること
スリップスとは花の中にいる小さな黒い虫で
花びらの上を移動して歩くことで花びらに傷が付いたり、樹液を吸汁して花を茶色く汚してしまいます。
小さいので直接捕殺したりスプレーをかけても対処が難しいので
土の上にまくタイプの浸透性の殺虫剤(オルトランDXなど)を使うことで、かなり被害を軽減できます。
また、雨に当たる事でも花びらが傷つき汚く見えてしまうので
雨が続くような天気の時は軒下にしまうなどの工夫も必要です。
バラの花には強すぎる日差しもご法度
晴れたら晴れたで、この時期はかなり気温が高く日差しもきついことでしょう。
強すぎる日差しはすぐに花びらをちりちりにしてしまうので
つぼみがほころび始めたな、と思ったら午前中のうちにカットして室内で楽しむことをおすすめします。
2番花がカワイイバラの品種
四季咲きのバラを育てていると
春夏秋冬、咲く時期によっていろいろな表情を見せてくれます。
バラの2番花は春に比べてあっさりとしたお顔で咲きがちですが
それが逆に可愛かったりすることもあります。
元気でポップな感じがかわいいラデュレ
春と比べると元気でポップな印象がプラスされた「ラデュレ」。
お花はやや小さめになりますがそれもまた可愛くて
たくさんの花を咲かせてくれるところも優秀です。
フレッシュなピンクが可愛い「アンソフィピック」
ストロベリーチョコレートを削ったようなマットな花びらがカワイイ!
2番花でも十分豪華に花びらが詰まっていて
フレッシュやつやっぽさもプラスされて春より可愛いかも。
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